先日の法話会での導入部です。
演題は、「人生は美しい」です。

 

お正月に誓いを立てて、そして、今日、1月9日です。
新年となって、すでに9日が経ちました。

もしかしたら、皆さまの中に、すでに挫折したという人がいらっしゃるかもしれません。
私ごとを申して恐縮ですが、今年こそはダイエットをするぞ、と誓っても、やはり、食べてしまう、飲んでしまう。食べるとおいしいものだから、ついまた食べてしまうのです。
だから、痩せられない。挫折寸前です。

 

けれども、もし既に挫折したという方がおられても「大丈夫だ」とお伝えしたいのです。
なにせ、あと350日も残っておりますから、いくらでも挽回がききます。
大切なことは、もし転んだら、もう一度立ち上がること。
もし転んだら、もう一度立ち上がることです。
その力を、私たちは生まれながらにして持っている。

 

体の中に光を持とう 坂村真民

体の中に 光を持とう
どんなことが起こっても
どんな苦しみのなかにあっても
光を消さないでゆこう

 

坂村真民さんは、「体の中に光をもとうよ、これから持つのだよ」と仰っておられますが、実は、私たちはその光をすでに持っているのです。
そう、ありがたいことに私たちは、どんなことが起こっても、どんな苦しみの中にあっても消えない光を生まれながらにして持っているのです。

 

それを、仏性という人もいれば、菩提心という人もいるし、禅ともいう人がいるのだけれども、そんな難しい単語を覚えるのではなく、何があっても大丈夫な光を持っておるのだということを忘れてはならないのです。

 

それくらい私たちの命は尊いのです。
どんなことが起こっても、どんな苦しみの中にあっても消えない光を持っていることを忘れたり、見失ったりすると・・・
少し躓いたり、少し自分の思い通りにいかなかったりする時に、そう、人のせいにしたり、自棄を起こしたりしてしまうことが、どんなに多いことか。

 

でも、そんな在り方では、もったいないですね。
だから、光を持っていることを知り、その光を磨いていくことがとても大切なのです。
それがお釈迦さまの教えなのです。

 

そして、もう一つ。
光を持っていることを知ったならば、その光を誰かに伝えることです。
そんなお互いでありたいのです。