「一患者の詩の詩」や「グリフィンの祈り」と称される作者不詳の詩です。アメリカ南北戦争の南軍無名兵士の作とも言われています。
人生には、「Aということを望んでもBという結果」になることはよくあります。そして、Bという結果にどのような態度が取れるのかを問われます。心の在り方の指針が、この詩に含まれているでしょう。
大きなことを成し遂げるために 力を与えて欲しいと神に求めたのに
謙虚を学ぶようにと 弱さを授かった
偉大なことができるように健康を求めたのに
より良きことをするようにと 病気をたまわった
幸せになろうと富を求めたのに
賢明であるようにと 貧困を授かった
世の人々の賞賛を得ようとして 成功を求めたのに
得意にならないようにと 失敗を授かった
求めたものは一つとして与えられなかったが
願いはすべて聞き届けられた
神の意にそわぬものであるにもかかわらず
心の中の言い表せない祈りは すべて叶えられた
私は最も豊かに祝福されたのだ
I asked God for strength, that I might achieve. I was made weak, that I might learn humbly to obey… I asked for health, that I might do great things. I was given infirmity, that I might do better things… I asked for riches, that I might be happy. I was given poverty, that I might be wise… I asked for power, that I might have the praise of men. I was given weakness, that I might feel the need of God… I asked for all things, that I might enjoy life. I was given life, that I might enjoy all things… I got nothing I asked for – but everything I had hoped for; Almost despite myself, my unspoken prayers were answered. I am, among men, most richly blessed!
ニューヨークのリハビリテーション病院の壁に記された詩として出会いました。
願いが聞き届けられ 祈りが叶う
それは神さまのみ心のままに。
神さまの祝福というものが私なりにわかった気がした詩です。
中野さま
「Aということを望んでもBという結果」に苦しむことの多い日々ですが、指針としてこのような詩を心得ておくことが大切だと思っています。
次回の席では、「祝福」について教えてください。