５つの短い章からなる自叙伝

人生は学び連続だと思います。
その経験をするために、「今・ここ」があると知ったならば、少し視線を上げてまた歩みはじめることができるでしょう。

５つの短い章からなる自叙伝 （AUTOBIOGRAPHY IN FIVE SHORT CHAPTERS）

“There’s a hole in my sidewalk: the romance of self-discovery” 　　　　　　　　　by Portia Nelson　　　 作／ポーシャ・ネルソン　訳／深沢道子

第１章
私は通りを歩く。
歩道に深い穴がある。
私は落っこちる。
私はどうしたらいいのかわからない…どうしようもない。
これは私の間違いじゃない。
出方がわかるまでものすごく時間がかかる。

第２章
私は同じ通りを歩く。
歩道に深い穴がある。
私はそれを見ないふりをして、 またまた落っこちる。
また同じ場所にいるのが信じられない でも、これは私の間違いじゃない。
やはり出るのにずいぶん時間がかかる。

第３章 　
私は同じ通りを歩く。
歩道に深い穴がある。
それがあるのが見える。
それでも私は落っこちる、…これは私の習癖（くせ）だ。
私の目は開いている。
自分がどこにいるのかわかる。
これは私のしたことだ。
すぐそこからでる。

第４章 　
私は同じ通りを歩く。
歩道に深い穴がある。
私はそれを避（よ）けて通る。

第５章
私は別の通りを歩く。