親思ふ こころにまさる 親ごころ
今日の音づれ 何ときくらん 松陰
江戸の獄中から萩の父母・叔父・兄らに宛てて、松陰先生は手紙を認めました。
「平生の学問が浅薄であったために至誠天地を感動させることができませず、非常の変事にたち到りましたこと、さぞご愁傷のことに拝察仕まつります」とし、
親思ふ こころにまさる 親ごころ、
今日の音づれ 何ときくらん
と書き添えたそうです。
今日の音づれとは、獄中という特別な事柄だけではないでしょう。
私自身の、人生観や死生観、心の振幅、振舞い、態度、、、それを我が親は、どのような面持ちで眺めているのでしょうか。