生と死を考える時間
見えない涙 若松英輔
2018年2月28日 お勧めの本
若松英輔『見えない涙』 26編の詩集です。 「ああ今日も朝が来たのか」と溜息をつく日が訪れたならば、黄昏時に故郷や亡き人を近く感じた時間を経験したならば、手に取って欲しいと思います。 &nbs …
遺産なき母が 中城ふみ子
2018年2月7日 句・短歌
遺産なき母が唯一のものとして残しゆく「死」を子らは受け取れ 『花の原型』 中城ふみ子(1922年大正11年生 1954年昭和29年没)乳癌のため31歳で夭逝。 二十歳で結婚。一男二女をもう …
さらばハイセイコー 寺山修司
2018年1月17日 詩
さらばハイセイコー 寺山修司 ふりむくと 一人の少年が立っている 彼はハイセイコーが勝つたび うれしくて カレーライスを三杯も食べた ふりむくと 一人の失業者が立っている 彼はハイセイコー …
病気になったら 晴佐久昌英神父
2017年12月27日 詩
病気になったら 晴佐久昌英神父 病気になったら どんどん泣こう 痛くて眠れないといって泣き 手術がこわいといって涙ぐみ 死にたくないよといって めそめそしよう 恥も外聞もいらない いつものやせ我慢や見えっぱ …