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「わたしたちには子がある。わたしには財がある。」と思って愚かな者は悩む。
しかしすでに自己が自分のものではない。
ましてどうして子が自分のものであろうか。
どうして財が自分のものであろうか。

 

「自己が自分だけのものではない」
自己というものは、自分の思い通りにはならないものであり、それを支えている大きなはたらきがある。
こんな気づきの視座から人生を眺めると、本当に大切なものを手にすることができるのでしょう。