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愚かな者は、実にそぐわぬ虚しい尊敬を得ようと願うであろう。修行僧らのあいだでは上位を得ようとし、僧房にあっては権勢を得ようとし、他人の家に行っては供養を得ようと願うであろう。
「実にそぐわぬ虚しい尊敬」とは名誉欲のことでしょう。
これは、修行僧に限らず、誰もが抱いている心のはたらきです。
「上位を得ようとし、僧房にあっては権勢を得ようとし、他人の家に行っては供養を得よう」も、出世したい、権力を持ちたい、より多くの物を手にしたいと置き換えられます。
欲望自体、悪いことではありませんが、過ぎるとその欲望は苦しみとなって自分自身に襲い掛かってくるものです。
時候不順の時節、ご自愛ください。