「捨てきれない荷物」を抱えているお互いです。
とても大切な荷物もあるでしょう。
忘れてしまいたい荷物もあるでしょう。
墓場まで持っていくと決めた荷物もあるでしょう。
その一方で、持っている荷物の重さに押しつぶされて、この身をも投げ捨ててしまおうと考える人もいるかもしれない。
「死んでしまえば楽になる」「死んだ方がましだ」「生きていても仕方ない」、と。
たしかに、そう考えないでいられない時節もあります。
そして、実際に自死を選んだ方もいらっしゃいます。
その人生観の元で、人生を全うされたのです。
だから、誰もそのことを評することはできません。
ただ、思うのです。
「この世で人生は終わらない」、「大いなるもと私はつながっている」という視点もあることを心得ておきたい、と。
その上で、平成から令和に年号が変わろうとも、私たちはそれぞれの荷物をしっかりと担って生きていきいくお互いでありたいと願います。