問1 お彼岸はいつからいつまでですか

答 お彼岸は春と秋の2回あります。
春のお彼岸は、春分の日を中日にして、前後3日間ずつをあわせた7日間です。初日は「彼岸の入り」といい、また最終日を「彼岸明け」といいます。

 

問2 なぜお彼岸というのですか?

答 私たちが生きているこの世界を、河のこちらの岸という意味で「此岸」、むさぼりやとらわれのない安らぎの世界を、向う側の岸「彼岸」といいます。
その「彼岸」へ渡ることを願って、仏道修行が行われていたことに由来します。

 

問3 お彼岸は日本だけの行事なのですか?

答 お彼岸は、他の仏教国にはない日本だけの行事です。
春の種まきや秋の収穫とも結びつき、自然に対する感謝や祈りが、ご先祖様に感謝する気持ちにもつながって、お彼岸は大切な行事となりました。

 

問4 お彼岸に心掛けることはありますか。

答 六波羅密という教えがあります。
布施<分け合う事>、持戒<慎む事>、忍辱<忍ぶ事>、精進<努力する事>、禅定<心を静める事>、智慧<学ぶ事>。
これらの実践を心掛けることで、心が調い、豊かで潤いのある時を持つ事ができるのです。

 

問5 なぜお彼岸にお墓参りをするのですか。

答 お彼岸は、生命の芽吹きを感じながら、自分を育んでくださったご先祖様に思いを寄せ、自分自身のいのちのありかたを見つめなおす大切な期間です。
亡き人の佇まいを感じ、共に過ごした年月の素晴らしさを思い、今・ここに、仏と共にある事を念じましょう。お供えをし、手を合わせ、静かに語りかけていただきたいものです。

                        平成22年寄稿