生と死を考える時間
終日望烟村 良寛
2020年8月26日 詩
終日望烟村 展転乞食之 日夕山路遠 烈風欲断髭 衲衣半如烟 木鉢古更奇 未厭飢寒苦 古来多如斯 終日 烟村を望み 展転 乞食し之く 日夕れて 山路遠く 烈風 髭を断たんと欲す 衲衣 なかば烟の …
ぼくがここに まど・みちお
2020年7月15日 詩
ぼくがここに まど・みちお ぼくが ここに いるとき ほかの どんなものも ぼくに かさなって ここに いることは できない もしも ゾウが ここに いるならば そのゾウだけ マメが いるならば その一つぶの マメだけ …
元素智恵子 高村光太郎
2020年6月24日 詩
元素智恵子 高村光太郎 智恵子はすでに元素にかへった。 わたくしは心霊独存の理を信じない。 智恵子はしかも実存する。 智恵子はわたくしの肉に居る。 智恵子はわたくしに密着し、 わたくしの細胞に燐火を燃やし、 わたくしと …
人生百に満たざるに 寒山
2020年6月17日 詩
人生百に満たざるに 寒山 人生不満百 人生百に満たざるに 常懐千載憂 常に千載の憂いを懐く 自身病始可 自身病始めて可ゆれば 又為子孫愁 又た子孫の為に …
