両手の詩 坂村眞民
両手を合わせる
両手でにぎる
両手で支える
両手で受ける 両手の愛
両手の情 両手合わしたら喧嘩もできまい
両手に持ったらこわれもしまい
一切衆生を両手に抱け
徳成寺の本堂入口には、「見直そう合掌の心 伝えよう合掌の姿」と掲示してあります。
物があふれ、平和で豊かな国となりながらも、 「大切な何かが失われた」と多くの人が指摘します。しかし、その何かとは何でしょうか?
多くの意見があるでしょうが、その何かのひとつに「合掌」という答えもあるでしょう。
やはり、暮らしの中に「合掌する時間と場所」を持つことが大切だと思うのです。
その手は、銃を持ち自らを打ち抜くためにあるのではありません。
その手は、ナイフを持ち人を傷つけるためにあるのではありません。
その手は金をくすねるために、物を奪うためにあるのではありません。
この手は合掌するためにあると思いたいのです。
「見直そう合掌の心 伝えよう合掌の姿」